【極秘リング編】(完)
□気づいた気持ち
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並盛神社
私はツナくんに勉強を教えていた。
「ありがとう!ミキ!だいぶわかったよ!」
『そ、そんなことないよ…ツナくんの力だよ』
勉強教えてからだいぶ時間が経ち、空も夕日になり辺りは夕日に照らされ、夕日色になっていた。
今日は参拝客も居ないし。勉強教えるのに夢中で、気がつくともうバイトも終わる時間
「で、でも、ミキが教えてくれなかったら俺解らなかったよ…」
ツナくんはアハハと少し笑いながら私に言ってきた。
『役に立てたのならよかった。私そろそろ帰る時間だから、もう行くね』
私が立ち上がると、
「じゃ、じゃあ近くまで一緒に帰らない…?俺待ってるよ」
『えっ?でも…』
「い、嫌だったらいいんだ…!迷惑なら俺帰るし…!」
ツナくんは少し焦って手を横に振りつつ私の事を気にしていた。
『嫌じゃないよ!じゃあ…ちょっと待っててくれるかな。急いでくる!』
って私は伝えると慌てて走りだした挙げ句、
裾を踏んで転んだ。
ドタンッ!!
「ミ、ミキ…!大丈夫!?」
心配してツナくんが駆け寄ってくる。
『だ、大丈夫…!待ってて!』
私は起き上がるとまた急いだ。
「あ、慌てなくていいよ…!」
『うん…!』
でも私は待たせたら悪いと思って焦った。