ラプンツェルの後ろ髪
□No.4
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おはようございます、アリス。
今日も良いお天気ですよ〜。
もうちゃんと、目は覚めましたか?
まだ覚めてないなら、少し散歩して来たりしたら、お日様に当たって、気分もスッキリしますよ!
ね、アリス。
あ、夢見は如何でしたか?
良い夢見られましたか?
・・・なんて、ごめんなさい。
無理に明るく振る舞ったって、貴女の気分が晴れる訳では有りませんよね・・・。
わかってはいるんです。
どんなに頑張ったって、僕に出来るのは、貴女を日常生活から、ほんの少しだけ連れ出すだけの、
只の気休めでしか、ない事くらい・・・。
だけど、僕は、貴女の悲しみを、少しでも取り除いてあげたい。
少しでも・・・、忘れさせてあげたい。
僕が明るく話したって、仕方ないんですよね・・・。
わかってます。
・・・だから、えっと、アリスが、アリスの好きなお話しして下さい。
好きなお話しして、楽しくなったら、きっと、
少しの間だけでも、
アリスは笑ってくれますよね?
・・・僕、アリスの笑顔が大好きです。
だからアリス、
ね、笑って?