ラプンツェルの後ろ髪

□No.3
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Good evening、アリス。


・・・どうかなさったのですか?


そんな、泣きそうな顔をなさらないで下さい。


悲しいのですか?


大丈夫です。私は此処に居りますよ。


いつでも貴女のお傍に居ります。


だから、寂しくなんて有りません。


大丈夫ですよ。


貴女は、此処にさえ居れば、何も怖くなんてない。


誰もが貴女を愛しています。


歪な世界に見えるかも知れませんが、此処は貴女が望まれた世界。


貴女の為だけに、存在する世界。


・・・だから、何も怖くなんて有りません。


愛しています。


どうか泣かないで・・・。


貴女に泣かれては、私はどうしたら良いかわからないのです・・・。


寂しいのなら、


さぁ、想像して・・・?


私が、貴女を抱き締める。


愛しい。


愛しい・・・。


貴女の香りがします。


暖かい・・・。


こうする事で、貴女を全てから守る事が出来たなら・・・。


貴女の辛い現実を、全て、忘れさせる事が出来たなら・・・。


貴女は私を、愛してくれるでしょうか・・・?


貴女は、泣かずに済むのでしょうか・・・?


・・・戯言ですね。いくら私でも、そんな魔法の様な事は出来ません。


・・・ですが、どうかお忘れにならないで、


例え貴女が、どれ程傷付いたとしても、


どれ程駄目な人間だとしても、


私達に・・・私に取って貴女は、何よりも愛しい、大切な方であるのだと。


どんな貴女になろうと、私は貴女のモノです。


貴女を裏切る事は、絶対にしません。


私は、貴女の味方です。


愛しいアリス。


誰より貴女を、愛しています。


他の誰より、貴女を愛している自信があります。


だから私を・・・私だけを信じて下さいませ。


愛して居ります、私のアリス。我等がアリス。

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