ラプンツェルの後ろ髪

□No.11
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ご機嫌如何ですか?、アリス


・・・どうかされたのですか?


浮かない顔を、なさっていますよ?


寂しいのですか?


・・・悲しいのですか?


大丈夫ですよ


私が、お傍に居りますから。


いつでも、アリスのお傍に。


寂しくなど、ありませんよ。


それでも、不安だと仰られるなら・・・


さぁ、想像して・・・?


私が、強く貴女を抱き締めるのを。


髪を撫で、囁く。


貴女を誰より、


愛しております。


愛しいアリス、


狂おしい程に・・・。


その赤く熟れた、果実の様に愛らしい頬に、


口付けを許して下さいませね。


さぁ、寂しくなどないでしょう?


お傍に居ります。


例え、貴女が何処へ行こうとも、


私は貴女のモノですから。


・・・地獄の底へでも、


貴女と共に参りましょう。


嗚呼・・・アリス、


貴女を閉じ込めてしまいたい。


私以外の、


誰の目にも降れぬ場所へ・・・。


此処は貴女の為の世界、


私の願いは、叶いはしません。


アリス・・・愛しい愛しい、


私のアリス。

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