いつからだろう
彼女と過ごすこの時を
『契約』だからだと思わなくなったのは
いつからだろう
この笑う事を忘れた哀れな少女を
愛しいと思うようになったのは
いつからだったのか
今ではもう思い出す事は出来ないけれど
でも、それ以上に驚いたのは
そんな事を気にも止めず
今日もまた彼女の世話を何気なく行う自分の姿にだった
『我が愛しき契約者...』
「お嬢様、本日はミルクティーをご用意致しました」
「んんぅ゙-…」
「…早く起きないのでしたら襲いますよ?」
まだ眠っていたいんだ!!!と
言わんばかりに寝返りをうちながら布団に潜る幼き主に
軽く笑みを浮かべながら小さく囁くと
少女は顔を真っ青に染めながら勢いよく身体を起こし
「変態執事」
そう毒づきながら用意したミルクティーを口にする少女に
アスランはそうですね、とにこやかに微笑みながら答えるのだった
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