06/14の日記

21:38
夢と愛し人と、逃れられぬはその運命
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「−−−!!−−−っ!!」

自分は叫んでいる。けれど、それが何と言っているのかわからない。
ただひたすらに、叫び続ける。

もう動かない、体を抱きしめて。




ふと、視界の隅にあの琥珀色を捉えた気がした。
いつもなら、特に気にせずにいたのだけれど。
その時は何故か、追いかけなければならない気がして、ちょうど角を曲がった琥珀を追った。

向こうは歩いていて、こちらはほとんど走っているに近い。追いついてもおかしくないはずなのになかなか距離は縮まらない。

追いかけて追いかけて、最後、どこかの門に入ったことを確認して歩調を緩めた。

「ここ…」

決して狭くはない敷地を、黒く、背が高い塀が囲っている。門の所には月を象(かたど)った水晶のようなものがあった。そして、その敷地内に、二階建ての、洋風とも和風とも取れない……あえて言うなら、洋風と和風が混ざったような、家らしき建物。

覚えている限り、こんな場所に心当たりはない。あれば、覚えているはずだ。

まるで何かの力に引かれるように、玄関を開け、中に入る。

カラン、

「「いらっしゃいませ」」

入るとすぐに、いや、既に、揃いの白と黒の色違いの服を着た二人の少女がいた。

「主様(ヌシサマ)にお客様♪」

「主様(ヌシサマ)のお客様♪」

「何、」

一人ずつ左右の腕をとって、ぐいぐい中に引っ張る。
靴を脱いで引かれるままに廊下を歩くと、ある部屋の前で止まった。

「……さっきぶり、になるかな。風紀委員長、雲雀恭弥さん?」

「……沢田、綱吉?」

カラリと開いた襖の向こう、艶然と笑う、自分が知る彼よりも十は年をとっていそうな、長椅子に寝転がった人物は言った。

「正確には違うんだけどねぇ…。ま、今はそうしておく方がこんがらなくていいか」

「何を言って」

「願い」

コト、と持っていた煙管を床の煙管盆に置いて、彼は僕の言葉を遮った。

「あるんでしょう?」

何もかも見透かしたような、そんな、目で。

「ああ、でもなかったら此処(ココ)には来れないから、あるってことなんだろうけど」

上体を起こして、僕と向き直った彼は、

「その願い、叶えましょうか?」

そう、言った。



×中毒

ホリックの立場に綱吉と雲雀さんを突っ込んだらどうなるかなー、と思って出来たネタ。

侑子さん→綱吉
四月一日→雲雀さん

でも逆バージョンでも面白そう。
CPはどっちにするか決めてません。
どっちでもいいなぁ…。



☆コメント☆
[あ〜たん] 06-15 00:20 削除
×中毒パロ中々みないので連載してほしいです!

[亜弥] 12-01 21:55 削除
×中毒!めっちゃいい設定です連載で読みたいですが四月一日も遥&静も出てきてほしいな〜

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