06/13の日記
22:37
紫の空、橙の雲
---------------
ザァァァ……
入学式。満開の桜の中で一際大きな木、その上で、どこか遠くを望んでいる姿が、とても印象的だった。
ドアノブに手を掛け、扉を開いた所でーーー
すぐにその場を飛び退いた。
ダンッ
一瞬前までいた場所を通過して、扉にクナイが突き刺さる。
「ふぅん」
クナイを投げた張本人は、無機質に無感動につまらなそうにどうでもよさげに、応接室と書かれた部屋の奥ー重厚な執務机と思われるものに軽く持たれながら、こちらを観察した。
「これに気付いたのなら流石、といった所かな。気配は消してたし」
そう言うと、コツコツとこちらに歩いてくる。
人の気配に敏感なはずの自分が攻撃されるまで気付かなかったなんて……。
強い。そう実感し、身構えたその横の、扉に刺さったクナイを彼は抜き取った。
そこに、ようやく獄寺隼人と山本武が追いついてきた。
獄寺は怪訝そうにこちらを見て、山本は彼に気付いて、焦った声で叫んだ。
「待て!そいつはーーー」
「…あれは君の仲間?」
一瞬だけチラリと山本の方を見やって、目線をこちらに向ける。
「そう、なるかな」
自分は認めていないけれど、周りから見ればそう認識される部類には入るだろう。
だから、そう答えた。
「ふぅん」
とどうでもよさげに、また気のない返事をして、
彼はーーー右手を振り下ろした。
カカカカカカンッ!!
「なっ…」
音に驚いて振り返ると、こちらに向かって走っていたはずの二人はクナイで壁に縫い止められていた。
「てめっ、何しやがる!」
「落ち着け、獄寺!」
「威勢はいいみたいだね」
正面を見ると、琥珀色と、目が合った。
「それで、」
彼ーー風紀委員長、沢田綱吉はーー僕に訊いた。
「オレに、何の用?雲雀恭弥君」
×パラレル。立場入れ替え。
綱吉→風紀委員長。雲の守護者。
雲雀→一般生徒。大空でボス。
雲雀恭弥(13)
ボンゴレボス十代目候補。
身長162cm、体重58kg。
いいとこの坊っちゃんなのだが、家柄に嫌気が差して家出。並盛のマンションで一人暮らし中。
並盛出身ではない。お金は無理やり送られてくる家の仕送りでやりくりしている。
突然呼んでもいないのに赤ん坊が現れて、「お前を立派なボスにしてやる」と言われるが完全スルー。
しかし、自分の意思とは関係なく仲間が集っていき、リボーンの強さにも興味をひかれて、ボスになってもいいかな、と思ったりしている。(強い奴らと戦えるから)
入学式で見かけた綱吉に一目惚れ。でも無自覚。
沢田綱吉(14?)
ボンゴレ十代目雲の守護者候補。
身長170cm、体重63kg。髪はあまり跳ねてなくて、襟足だけを背中に掛かるぐらいまで伸ばしている。
並盛に広大な敷地と屋敷を持つ名家の子息。並盛で知らぬ者はいない、並中風紀委員長である。
いつも体のどこかしらに武器を隠し持っていて、並盛の風紀を乱した連中に制裁を下している。
大抵の場合、クナイは必ず持っている。それ以外は気分や用途に合わせて選んでいる。
ほとんどの武器を扱えるので、向かう所敵無し。リボーンよりも強いが、実力を隠している。
高い戦闘能力と情報処理能力ー所謂、頭脳を買われて雲の守護者として目を着けられる。
本人的には仲間になったつもりはないらしいが、まだまだ伸び代のある雲雀には興味があるらしく、遠くから見守っていたりする。
気まぐれに雲雀と戦ったり、骸をボコッたり、リボーンを暗殺しかけたりするようになる。
何か秘密があるようだが…?
やってみたいツナヒバネタ。
是非ここはスレツナで!と思い、書いてみました。
原作沿い…と言いながらオリジナルに走り出しそう。
実は、雲雀さんの武器(匣兵器含む)をどうしようか迷っています。
原作沿いにするのなら、ザンザスとの大空戦があるし、未来編ではミルフィオーレ日本支部突入の時に思いっきり飛んでるし、トンファーで飛べないし、大空属性でハリネズミもアレだし……。
………………グローブ?でも似合わないよちくしょおう!!
☆コメント☆
[ユース] 06-13 23:24 削除
立場逆転! 楽しそうです!是非連載してほしいです
[コンタ] 06-14 00:03 削除
逆転…いいっスね…!
雲雀さんが女の子だったらもっといいですね…!
[シルク] 08-15 20:05 削除
こんにちは。初めまして。
唐突ですが、このネタに感銘を受けました!!
とっても面白そうです!
誰も思いつかなかったパラレルですね。
是非とも連載して欲しいです!!
[] 08-20 13:52 削除
面白そうなので是非してください
後ボックスはヒバートで
前へ|次へ
□ コメントを書く
□ 日記を書き直す
□ この日記を削除
[戻る]