短編
□妄想
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『葵ちゃん・・・その・・・編み物・・・教えてくれる?』
そうは言ったもの不器用な私に出来るだろうか・・・。
「みさきち!なにボーっとしてんの!この、AOI様が教えてあげてるのに!」
そうだった・・・今、メイド・ラテ教えてもらっているんだった・・・。
「ゴメン!ゴメン!で・・・」
「聞いてなかったの!ほんと!」
「もう1回お願い!」
「しょうがないわね!」
間に合わないと思ったので家でもやることにした。
「こうやって・・・あっ!」
「お姉ちゃん何やっているの?」
「す、紗奈!これはちょっとな」
「まさか私の未来のお義兄さんへのプレゼント?」
「なっ!」
顔が熱い・・・きっと真っ赤になっているだろうな・・・。
「お姉ちゃん頑張ってね ニヤニヤ」
「結局何の用だったんだ?」
「あっ!そうそう、鮭缶50個と熊缶50個どっちがいい?」
熊缶?
「鮭缶は王道だけど熊缶も捨てがたくって・・・」
ここは適当に返事しておくか・・・。