書斎
□奇跡の雫2
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それから私は見張り続けた。
やはり一向に動かない。
おばぁさんが生きているかどうかが不安になってきた。
あまりに動かなさ過ぎる。
息はちゃんとしているのか?
私の不安はよそに、おばぁさんはベッドの中でモゾモゾと動いた。
どうやら心配はなさそうだ。
それにしても赤頭巾は遅いな。女の子で小さいといってもいい加減着いてもいいはずだろう?
寄り道なんか普段あまりしない子なのに・・・。
まぁ、その内に来るだろう。と、私は楽観視していた。
だが、カラスが鳴き終わり眠りについても赤頭巾が来ることはなかった。