書斎
□扉
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今、目の前に扉がある。
その大きな扉を開かないと次には進めない。
でも、開けかたが分からない時はどうしたら良いのだろう?
その扉を他の人に開けてもらうことなんてできない。
神様だって数十メートルある巨人だって開けれない。
扉を開けるかどうか決めるのは自分だけだから。
開けかたを知っているのも自分だけ。
でも、どうしても分からなくて困ってしまったら隣りにいる人の手を握れば良い。
そしたら落ち着いてきて、扉を開けられるかも知れないから。
扉が開いたのは自分の力。
進んで行くと決めて顔を上げるのも自分。
自分が開けた扉の先は光の道じゃないかも知れない。
大蛇の道かも知れない。
暗闇を歩かなければいけないかも知れない。
でもきっとその先にはきれいな景色が広がっている。
夢見た景色とは違っていてもそれはきっとキラキラと輝いているから。
だから、誇りを持って。
扉は開けられる。
どんなに大きくても、変な形でも。
開かない扉なんてないんだから。
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