書斎

□奇跡の雫2
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私はたまたま赤頭巾のおばぁさんの家の近くを通りかかって、なんとなしに覗いた。

おばぁさんはベッドに横になっている。
そう言えば、赤頭巾がお見舞いに来ると言っていたな。

そのおばぁさんの耳は、なぜか大きく見えた。
おばぁさんとは思えない位に・・・。

服は確かにおばぁさんだ。手足はスッポリと布団に包まっていて見えない。
不審に思ったのでこっそり見張ることにした。

一応、銃の中に弾が入っているか確認する。

もしも狼なら、赤頭巾が襲われる前に撃つ。猟師のプライドにかけて一撃で。

木の幹にもたれかかり、家の中を注意深く見張った。



あれから3時間程も経っただろうか?おばぁさんは一向に動かない。

これでは狼かどうか分からない。
病気をしているせいかベッドから一切でないのだ。

判断基準が耳だけでは余りに情報として乏しい。
何かもうすこし決定的な証拠が欲しい所だ。
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