謎の島

□島への到着
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船を降りたら気持ち良い風が僕達を迎えてくれた。
島は名無しさんが言った通り自然豊かな場所で活気がある。


道端には屋台がいくつかあった。それぞれで色々なものを売っている。
甘い匂いのするお菓子や、服や帽子。それに少し怪しい雰囲気の骨董品まであった。


今度は離れないようになるべく前を向いて歩いた。それでも、やっぱり目はそっちの方に向いてしまう。


「今度は、はぐれないようにね。ルーク君」

名無しさんのいたずらっぽいそれに図星を突かれて声が上ずってしまう。


「も、もう迷ったりしませんよ!!」


「大丈夫。この町はあそこの町より人も多いし、道が分かりやすいから」


「だから、僕はもう迷いません!!」


「冗談だよ」


名無しさんは笑いながらそう言った。その笑顔はヒラヒラと飛ぶ蝶みたいだ。


「とりあえず、お昼ご飯にしましょうか?美味しい店があるんですよ」


「賛成です」


「そうだね、ちょうど良い時間だ」


満場一致で昼食を取ることにした。
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