謎の島
□晩餐
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お屋敷の中は落ち着いた雰囲気だった。
壁に絵が何枚か掛けられている。どれも、きれいな絵ばっかりだ。
「きれいな絵ですね」
「本当?嬉しいな」
僕がそう言うと少し照れくさそうに名無しさんは微笑んだ。
「色の使い方が良いね。今までにないものだ」
レイトン先生がそう言うと名無しさんは少し慌てた様子でブンブンと顔の前で手を振った。
「我流なだけですよ。そんなに言ってもらえる程のものじゃ・・・。」
「これ全部名無しさんが描いたんですか?」
「うん・・・。まぁ一応・・・。」
名無しさんは顔を赤くしながら小さくそう言った。
かと思ったら次は何かを思いついたように手をパンと叩いた。
「そうだ、部屋へ案内しますね。ほら、早く行きましょう」
そう言って僕達の背中を押して、先を急いだ。