謎の島
□お屋敷へ
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「こっちだ」
そう言うレイトン先生の声が聞こえるのと同時に思いっきり手を引っ張られた。
その勢いのまま地面に崩れ落ちる。
顔をあげようとした瞬間、巨大な破壊音が轟(とどろ)いた。
視線は無意識に音がした方を見る。
ついさっきまで、僕達のことを追いかけていた岩がバラバラに砕けて山みたいになっていた。
小さいながらも横穴が在ったおかげでなんとか助かったみたいだ。
「大丈夫かい?」
「はい!!大丈夫です」
僕がそう言うと、レイトン先生の顔がほころんだ。そして、また難しい顔をする。
「名無しが無事だといいんだが・・・。」
レイトン先生のその言葉に僕はハッと辺りを見渡した。
名無しさんの姿が見えない。
「名無しさんはどうしたんですか!?」
「一瞬だったが彼女が横道に入るのが見えたんだ。多分、大丈夫だよ」
出口は岩の破片で半分以上が埋まっている状況だ。
外に出たくても出られない。
僕達はその石の撤去をすることにした。