謎の島
□夜景が見える場所で
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道端には色々な屋台が出ており、至る所に装飾が施されていた。
人々の雰囲気もどこか、それにつられて明るそうだ。
3人も他の人々と同じようにお祭りを楽しんでいた。
露店で食べ物を買ったり、怪しげな物に驚いたり。
ロンドンでは見ることもできないようなものがここにはたくさんある。
「それにしても、すごい人ですね」
ルークが辺りをキョロキョロしながらそう言うと名無しはふふっ、と笑う。
「この島の人たちは皆この日を楽しみにしているもの。
何か月も前から準備をしている人もいるのよ。それに――。」
突然湧いたワーという歓声に名無しの言葉がかき消された。
「どうしたんでしょうか?」
ルークは興味深そうに歓声が聞こえた方を見ている。
「広場の方じゃないかしら?行ってみましょうよ」