忍たま小説集・番外編

□クリスマス2010年
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12月24日はクリスマスイブ。

そしてその今日はクリスマス。

今日で今学期の授業も終わり皆クリスマスの準備に覆われていた。

「♪ジングルベルジングルベル鈴が鳴る、今日は楽しいクリスマス」
小さい声で歌いながらモミの木に飾り付けをして行った。
「凄く楽しそうだな、友一」
留三郎が大量の綿を持って友一の前に来た。
「今夜のクリスマス、凄く楽しみなんですよ」
「そうだな」
綿の入った袋を開け、モミの木に乗せた。
「クリスマスツリーはこれぐらいでいいかな」
「ああっ、上等だ」
「宝石飾りたいです」
「宝石なんか飾ったら盗まれるだろ」
作り物の飾りだけでは満足できないのか宝石も飾りたいと言う友一の言葉に却下した。
「友一」
後ろから三木ヱ門が声をかけてきた。
「田村先輩、どうしたんですか・・・」
後ろを振り返ると三木ヱ門はサンタクロースの格好をしていた。
「可愛いですね、サンタさんの格好」
これを見た友一は驚くこともなく微笑んで褒めたてた。
「これどうしたんだ?」
「体育委員と図書委員が作ってくれたんです」
体育委員と図書委員の共同で作ったサンタクロースの衣装。
スタイルのいい三木ヱ門にはしっくりと似合っていた。
「滝夜叉丸と喜八郎とタカ丸さん達も着ている」
その者達の方向を見ると確かに着ており、皆似合っていた。
「ようお前も着ていたのか、三木」
新平も衣装を着ていたがどこかきつそうだった。
「尼崎・・・また背が伸びたんじゃないのか?」
普通の人だったら『また太ったんじゃないのか?』って言うのだか新平の場合はいくら食べても太らない体質の持ち主だという事はよく分かっていた。
「そういやぁ、竹谷先輩も同じこと言ってたな」
「お前は背丈はずば抜けで伸びていくな」
留三郎はもはや自分と同じ背丈に近づいている新平を見て微笑を浮かべた。
「でもきつそうですね・・・もう一回り丈が長い衣装に着替えたらどうですか?」
「それもそうだな、動きにくいし」
友一に言われ、衣装を取替えに行った。
数分後にはもう一回り丈の長い衣装に着替えて戻ってくると今度は丁度よかった。
「背が高い人って何を着ても似合いますよね」
これを見て友一は軽く微笑んだ。
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