忍たま小説集・番外編

□誕生日企画2012年
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事件以来、友一の別荘で暮らすビオラ。
彼女もまたハーフで周りからはいじめられている日々をすごしていた。
しかし、事件に巻き込まれて南蛮に来ていた忍術学園の高学年の手によってすくわれ、解決後にはこの家を使わせてもらった。
広い家に一人だけ住む少女・・・
ビオラは寂しいということはない。

コンコン・・・

ノックの音が聞こえた。
ビオラが出ると、宅配の人で荷物と手紙を届けに来た。
それを受け取り、部屋の奥に行くと手紙を読み始めた。
「亮・・・」
日本に住む最愛の人からの手紙が彼女を支えていた。

『日本では今、正月を迎えている。お雑煮を食べたりおせちを食べたり、そして友達と一緒に話したり遊んだりして、凄く楽しい忠実を過ごしている。ビオラ、一人じゃ寂しいだろうから新しい友達と花をプレゼントとするよ。誕生日おめでとう。亮より』

箱の中を開けてみると空気穴がびっしりと開いている箱とビオラが植えられている植木鉢だった。
「ビオラだわ・・・」
自分と同じ名前の花。
手紙と一緒に必ず送られるものだ。
ビオラはビオラが大好きだった。
そして空気穴が開いている箱を開けると可愛いシマリスが小屋の中に入っていた。
「シマリスだわ、可愛い」
そっとドアを開けて手を差し出すとシマリスがビオラの掌に乗って来た。
「こんにちは、あなたの名前は『亮』よ」
愛する人の名前から貰ったシマリス。
ビオラは凄く幸福だった。



製作日 1月3日
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