ブック13
□やっぱりライバルです。
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「おお！」
アスランが歓喜の声を上げる。
「うわあ」
アスランの向かい側に座るキラは、感嘆の声を上げてラクスを見た。
「すごいよ、ラクス！本当に全教科90点以上取ったんだね！」
カチャカチャとティーセットをテーブルに並べながら、ラクスは得意気に微笑む。
「もちろんですわ！
さあ、お兄様、キラさん？ちゃーんと約束を守ってくださいね？」
にっこりと微笑まれたキラとアスランは、顔を見合わせて笑うと
ラクスに頷いた。
「「わかりました、お姫様」」
―ここは、ザラ家。
アスランとラクス、一つ歳の違う兄妹が仲睦まじく暮らすこの家にいるのはキラ・ヤマト。
アスランの親友で、ラクスのライバルだ。
大好きなアスランをキラに取られたと思い、ラクスはいつもキラを威嚇していたが、
ここ最近ではやっと「早く帰れ」オーラを発しなくなったという進歩を見せている。
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