ブック13

□あいつは親友でライバルです!
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拳を握って思いっきり告げると、
キラの澄んだ紫色の瞳が真っ直ぐに俺を見た。





(ちょっとアスラン。僕とラクスを二人きりにしてよ…)



と、瞳で告げられた。
もちろん、俺だって瞳で返す。



(嫌に決まってるだろ!)


(僕達の恋路を邪魔するの!?)


(何が僕達だ!お前だけだろうが!)




じぃっと睨み合う俺達を怪訝そうに見るラクスに気付かず、
俺とキラの瞳での会話は続いた。



(シスコンアスラン!いい加減ラクス離れしなよねっ)


(断る!第一、ラクスだってまだまだ俺離れはしてないんだ。
キラに入る余地なんかないからなっ)




「お兄様!キラさん!」



バチバチと火花を散らしあっていると、
ラクスの大きな声が耳に入る。
その直後、耳に鈍い痛みを感じた。











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