ブック13
□あいつは親友でライバルです!
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「お兄様はわたくしのなんですから!」と、キラを威嚇しまくってた頃は
この二人には是非とも仲良くなってほしいな、と微笑ましく思っていたが、
いざキラとラクスが打ち解けてくると何故か寂しくなる。
「お兄様?先ほどから黙っていらっしゃいますけど、どうかしましたか?」
具合でも良くないのですか、と可愛い我が妹が表情を曇らせた。
俺の隣に座るキラも心配そうに顔をのぞき込んでいる。
「えっ?あ、いや、その…大丈夫だから…」
妹と親友の仲が良くなっていくのが不満だ、とは言えるわけもない。
しどろもどろになりながらも笑顔で答えた。
「お兄様、無理はだめですよ?」
「そうだよ、アスラン。少し横になったら?ラクスの勉強は僕が見てるからさ」
「! いや!大丈夫だ!」
何を言うんだキラ!
お前とラクスを二人きりに出来るか!
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