ブック13

□僕はあの子のライバルです!
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アスラン・ザラ

容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群。
小学校からの友人達からの信頼も強い、僕のクラスの委員長。



友達のトールから「ライバル出現!ってか?」と言われた。

ライバル?と首をかしげるとトールはニマッと笑う。


「バレンタインデーのチョコ、どっちが多いか楽しみだな!」

「?」








中学校に入学してから2週間がたったけれど、僕は未だに一度もアスランと話をしたことがなかった。
僕だけじゃなく、クラスのみんなもほとんど。
小学校からの友人以外は、彼に近づいていない。




だって、あんまり笑わないし、完璧すぎて近寄り難い感じがしたから。





でも、そんな僕の認識を一瞬で覆す瞬間があった。



“その日”僕はたまたま母さんの手伝いで近所のスーパーで、
夕飯の材料を買っていた。











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