ブック13

□僕はあの子のライバルです!
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キリッと開かれている目は、愛しそうに細められ
真っ直ぐ一文字にひかれた口は仕切りに開閉している。

冷たそうな彼の空気は、信じられないくらいに優しい。




あれが、本当のアスランなんだろうか…。











翌日、僕は思い切ってアスランに話かけた。


僕にも、ああいう表情を向けてほしいと思ったから。
















******




「おい!キラ!」



「え?」



気が付くと、目の前に翡翠の瞳があった。



「何ぼーっとしてるんだよ!全然進んでないじゃないか」



アスランは眉間にしわを寄せながら溜め息をつく。



―ああ、そうだった。
僕とアスランは、試験勉強をするために放課後残ってたんだ。











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