ブック13

□僕はあの子のライバルです!
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「あ、ああ…クラスメイト」



アスランの言葉に、僕はぎこちなく頷く。
すると彼女は嬉しそうに僕を見た。



「そうでしたか!
わたくし、妹のラクス・ザラです!」


ぺこっと頭を下げた彼女にまたつられて、僕も頭を下げる。

アスランは「じゃあ…」と小さく言って、ラクスの手を引いて離れて行った。



「良いな、あんな可愛い妹…」



離れていく二人を見ながら、僕は商品をカゴに入れてレジに通す。

そして、スーパーを出て家に帰ろうとしたとき、前方にアスラン達を見つけた。





アスランとラクスはお互いに手を繋ぎ、空いてる方の手に袋を持つ。
何を話しているのか、僕には全然聞こえないけれど、二人はすごく楽しそうに会話をしている。



僕は、学校では見たことがないアスランの笑顔にびっくりした。











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