ブック13
□彼はライバルです!
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「お兄様」
「ん?どうした?ラクス」
キラさんと楽しそうに会話をしている所に申し訳ないと思いつつ声をかけた。
声をかけないで出かけると、お兄様に心配させてしまうかも知れないから。
「お茶葉が切れてしまってたので、新しいのを買ってまいりますね」
そうしてリビングを出ようとすると、お兄様に呼び止められた。
「良いよ。もう暗いから、俺が行く。ラクスはキラの相手でもしてくれ」
「え!?待ってください、お兄様!嫌で…!」
嫌です!と言い終える前に、お兄様はリビングを出て行ってしまった。
キラさんはのほほんと、お兄様を見送る。
―キラさんと二人っきりなんて!
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