ブック5

□偽りの夢
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「皇女殿下!」







響いた音色が、私の心をチクリと刺した。






彼はもう、あの愛くるしい笑顔を絶対に向けてくれないだろう。


私も偽りの時間が終り、ユフィとして彼に笑うことは出来ない。










知りたかったこと、少しは分かった気がする。

だから、ここでおしまい。











「一緒に戦ってくれますか?」





この瞬間に、彼は
皇女ユーフェミア・リ・ブリタニアと出会う。












「もったいなきお言葉…!」












夢の始まりを告げたのは彼。
終りを告げるのも、また彼だ。











END.
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