ブック4
□「こころの変化」 U
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キラは、何の抵抗も出来ぬままカガリに引っ張られて行く。
「おー、カガリは今日も元気だねぇ」
町をすれ違う人達や妖精達が口々に、そう声をかけた。
その度にカガリは元気良く応える。
「本当に仲良いよね、みんな…人と妖精、関係なく」
「ん?」
カガリは不思議そうに首を傾げた。
キラは前にも同じ様な事を口にしていた気がする。
キラが町に流れついてから一週間ほど経ち、最初の頃の、どこか切な気で、冷めきった感じに比べたら
キラは大分表情や雰囲気が柔らかくなった。
しかし時々、あの頃の様に切なそうな目をすたりする。
「仲が良いのは、変な事か?」
「え?」
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