ブック4
□第二章 「こころの変化」
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「おはよう、キラ。今日は早いな」
すでに食卓についていたアスランが笑う。
彼の父で、キラの命の恩人であるパトリックはすでにいない。
出掛けてしまったようだ。
「あれ、アスランまだご飯食べてないの?」
「ああ、うん。
一緒に食べようと思ってさ」
アスランは照れながら言う。
「…待ってて、くれたの?」
「だって、一人で食べても美味しくないだろ?」
アスランは不思議そうにキラを見た。
キラは目を丸くした後、ゆっくりと頷く。
「……うん!そうだねっ」
そういうと、キラは慌てて洗面台に向かった。
早く早く、ご飯を食べよう!
アスランと一緒に、美味しいご飯を!
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