ブック4
□「始まり」 U
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森から戻って来たキラ達を待っていたのは
アスランの幼馴染みであるカガリだった。
「お帰りー!あいつに会えたか?」
彼女の言い方から
どうやらその人物はアスランとカガリの共通の知り合いらしい。
「キラが森で迷って時間が無くなったんだ。」
アスランはキラをからかうように笑う。
少しムッとしたものの、本当の事だから言い返す言葉が見つからない。
「……。」
キラはアスランの言葉を聞かなかった事にして
浮足立つ町を見回す。
普段と違い
活気に溢れ人々が皆、笑顔だ。
眩しい
そう思う。
自分の生まれ故郷に
こんな光景はなかった。
…いや、あった。
でも…それはほんの一部の者達。
彼は…
彼等は…………。
「キラ?」
「…っえ?」
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