ブック4
□CAROL…第一章「始まり」
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―今夜、出かけないか?
そうキラに尋ねて来たのは
この町の町長の一人息子…アスラン・ザラ。
「…良いけど…何?」
キラは今、彼の家に世話になっている。
数日前
気付いたらキラは彼の部屋のベッドにいた。
彼の父…パトリックが町の外で倒れていたキラを発見し、保護した。
「うん。この土地恒例の祭りがあるんだ。」
キラも、行こう。
絶対楽しいから!
アスランは明るく言ってくる。
そんな風に言われたら断りにくい。
キラは「うん」と、軽く頷いた。
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