ブック3
□死に逝く鳥に愛の言葉を囁いて/U
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「試験っていったって、作文と面接だけだったんだろ?」
「うん、推薦だから。」
お昼休み。
売店で買ったパンを頬張る、アスラン。
「それに、確実に受かる所を選んだし。」
「なんでそんな他の学校に行きたがるかな?ここ、エスカレーター式なのに。」
君は知らないから。
僕の想いを、知っているはずがないから。
僕は、ここから
彼女から
離れたいんだよ。
偽りでもいいから
どんなに離れててもいいから…
彼女と決して離れる事のない
姉弟という絆を守るために。
離れなきゃ…
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