ブック3

□死に逝く鳥に愛の言葉を囁いて /T
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“鳥”









彼女を例えるなら、白くて綺麗な小鳥。







みんなから愛される、可愛らしい存在。





無邪気に鳴いて、愛想を振り撒いておきながら



捕まえようとすると




小さなその羽根を広げて飛んで行ってしまう。








そんな鳥。







僕はそんな小さな鳥が羽根を休めるためにある“止まり木”と言ったところか。






お互いがとても心地良い関係。








でもそれは
本当に君が“鳥”で
僕が“止まり木”だという場合。









生憎、僕等は生身の人間だから







それらの様に
必ずしも








お互いが心地良い関係だとは








言えない。








少なくとも
僕は







今の彼女との関係は











辛い。



苦しい。











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