ブック3
□学パロ T
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一方、
SEED学園生徒会室では、明日に迫った始業式について会議が行われている真っ最中だった。
「…まずは理事長の挨拶で、次に生活指導の先生の挨拶。」
淡々と場を仕切るのは、高等部生徒会会長のアスラン・ザラ。
彼の横には高等部生徒会書記を務めるカガリ・ユラ・アスハ。
アスランの恋人でもある。
「進行はレイに任せる。いいか?」
「ええ、大丈夫です。」
凛と答えたのは中等部の生徒会長のレイ・ザ・バレル。
その横で欠伸をするのは中等部副会長のシン・アスカ。
「ラクス、悪いんだがこのプリントを生徒分だけコピーしてくれないか?」
「ええ、わかりましたわ。」
アスランからプリントを渡され、ゆっくり立ち上がったのは高等部の副会長、ラクス・クライン。
理事長の一人娘である。
「あ!私も行く!」
「カガリは会議を抜けたいだけだろ?」
カガリはアスランに横槍を刺され、ふてれくされた。
「ふふ。では、行ってきますわね。」
ラクスは生徒会室を出た。
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