ブック3
□彼と彼女の叶わなかった恋 前編
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ラクスは木から離れて、呆然と立っている少年の側に寄る。
「私はラクス・クラインですわ。貴方は?」
突然の自己紹介。少年はちょっとびっくりした様で。
「え…僕、ですか?」
「はい!お名前を教えていただけます?」
「えと…キラです!キラ・ヤマト!」
少し照れた様に、キラは頭を掻きながら自分の名前を告げた。
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