ブック3
□僕等のお家 1
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キラとラクスが海に入って楽しんでいると、二人の周囲が何やらザワつき始めた
『もしかして、ラクス・クライン?』
『え?本物〜?』
今は活動していないとはいえ、ラクスはプラント全土の人気を誇っていた元・歌姫
彼女の回りにどんどん人が集まってきた
「まぁ…」
ラクス独特の、のんびり口調で周囲を見回す
そんなラクスの手をキラはギュッと強めに握った
「走るよ」
とラクスの耳元で呟くと、キラは走り出した
ラクスは驚きながらも、必死についていく
集まってきた人達は反射的に二人を追いかけだした
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