ブック2
□My Holiday
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瞳を閉じれば
いつでも思い出せる。
とても色鮮やかに、鮮明に…
私は、決して忘れる事はないのでしょうね?
美しいあの街並み
初めて食べた
ジェラートの味
様々な場所での
ドキドキの体験の数々
無免許で走らせた
バイクのあの風
繋いだ手の
温かさ
重ねた唇の
柔らかさ
お別れの
あの苦しさ
あの日の私は、貴方に抱いた感情を理解することが出来なかった。
けれど、今なら解る。
解ってしまった。
この想いを
貴方に伝えるどころか、
言葉にすることさえ
許されることではないのだと、分かっているのだけれども…。
ああ…
もう一度、貴方に逢えたら
どんなに幸せな事でしょう…?
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