ブック2
□ホットコーヒー
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「奇遇ですね、こんな所で会うなんて。…買い物ですか?」
アスランはラクスに近付いて、ラクスが持っていた紙袋の中を覗いてみた。
「…コーヒー?」
「ええ、丁度切らしてしまったものですから。」
ラクスは困った様に笑った。
「…切れたんですか?コーヒーが。」
アスランは心底不思議そうに首を傾げた。
コーヒーを切らすのは決して珍しい事ではないのだが、
ラクスは現在コーヒー好きで有名な(?)バルトフェルドと同居している。
アスランは彼がコーヒーを切らすなど、信じられなかった。
そんなアスランの心境を悟ったのか、ラクスがクスクスと笑い出した。
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