ブック2
□それでも僕達は
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「俺はそういう事を言ってるんじゃない!お前はラクスと離れても…」
「大丈夫だよ。」
言葉を言い切る前に、それはキラに遮られた。
「僕は大丈夫。…ラクスも、ね。」
“大丈夫”は彼らが最も使用する言葉の一つで、一番信じられない言葉。
「お前達の大丈夫はアテにならない!」
強く言うと、キラは困った様な笑みを浮かべた。
「今回は本当に大丈夫なんだ。」
…今回はって、今までのは何だったんだ。
アスランは不満な目線をキラに向けた。
弱ったなぁと、ゆったり笑うキラは、アスランの肩に手を置く。
「僕達は大丈夫だ。」
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