ブック2

□幸せな結末
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季節は巡りに巡り
もうすぐ、彼女の誕生日です。








すっかり大人の女性と成長した彼女に誰もが祝福の言葉を述べます。









「おめでとうございます。ラクス様」

「どうもありがとうございます。」












彼がいない、八回目の誕生日でした。













『帰ろう…みんなの所に』



そう言った彼は
彼女の目の前で爆発する要塞の中にいました。
『大丈夫』だと微笑んだ彼の機体の信号は途絶え、それから二度とその姿を見ることは叶いませんでした。







誰もが悲しみ涙を流しました。誰もが、彼の死を嘆きました。
でも、彼女が涙を流すことはありませんでした。





信じていたから。
生きている、と。彼は必ず、帰ってくるのだ、と…純粋すぎる程に彼女は信じていました。








「ラクス…俺だって認めたくない…だが…キラはもう…!!」

「アスラン…私は信じています。キラは生きています。」









その姿は、誰の目にもひどく痛々しく、儚く写りました。そして綺麗でした。










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