ブック2
□僕が君を必要なんだ
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深夜と言うには遅く、朝と言うには早い時間
キラは展望室に佇んでいた
ずいぶんそうしていたせいか、体が少し冷えていた
思う事は
昨日みた映像
モニターの中で満面の笑顔を振り撒く
―『ラクス・クライン』
握った拳に自然と力が入ってしまう
ガラス越しに見る自分の顔は鋭くて
ふぅ、と溜め息をついた
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