ブック2
□想いひらひら
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「……全っ然、違います」
「えぇっ?」
ラクスの手から
さっきまで自分が必死に睨んでいたプリントを取り上げる
「…あっれぇ?」
眉間にしわを寄せて
頭をぽりぽりかく
「あっれぇ?ではありません!」
ラクスは呆れたため息をついてプリントをバッと奪い返す
ここはラクスの家
僕とラクスはラクスの部屋で机に向かい合わせに座っている
僕とラクスの間の机の上にはたくさんのプリント
ラクスが机に身を乗り出して顔を近づけて
軽く僕を睨んだ
…あ〜ぁ
そういう顔も可愛くて綺麗だなぁ
なんて、惚けてると
「聞いてるんですか!?キラ君!」
「えっ?」
「…もぉ〜…」
本日何度目になるか分からないため息をまたついた
「はは、ごめんごめん」
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