ブック1
□虹
2ﾍﾟｰｼﾞ/5ﾍﾟｰｼﾞ
―――似合う？
―――可愛い？
―――違和感ない？
……………；
「あ…はは…」
子供達の言った言葉に軽くショックを受け苦笑する
「皆〜！お昼ご飯の時間よ〜〜っ
手を洗って上がってらっしゃい〜」
ｶﾘﾀﾞが家の中から子供達を呼ぶ
『はぁぁい！！』
声を揃えて、子供達は家の中に入っていく
――…ｷﾗとﾗｸｽ、二人が庭に残った
「元気だね…」
ｷﾗが優しく笑う
「…あら？」
ﾗｸｽはｷﾗの手元を見て、きょとんとする
「ｷﾗ…虹が出来てますわ！」
嬉しそうにﾗｸｽが笑った
ｷﾗはｼﾞｮｰﾛを傾けっぱなしの自分の手元を見た
「…あ…本当だ」
ｷﾗは驚きの声を上げた
出っぱなしの水から、小さな小さな虹が出来ていた
「可愛い虹さんですわね」
ｷﾗのそばでしゃがみ、虹を見つめて笑った
ｷﾗもそんなﾗｸｽを見て笑った
→