ブック13

□僕らの日々
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大量の書類に目を通し、黙々と判子を押していく。


ザフトで隊長格を表す白い軍服を身に纏う青年は、重く息をついた。


「…僕、なにやってんだろ…」


青年が白い軍服を纏ったのは大量の書類と向き合い、判子を押していく為ではない。

青年の唯一無二の宝物で、最愛の想い人である女性を守る為だ。


それなのに自分と彼女はもうかれこれ3週間は引き離されて、すれ違いの日々を送っている。
彼女も自分も、共に暮らしていると言うのに、帰宅する時間も出勤する時間もバラバラ。
どちらか一方がプラントを離れても、互いの仕事があって付いて行くことも出来なかったりする。


はっきり言って、青年の我慢はとうに限界に達していたのでした。



「隊長ー!」


赤服を纏った少年が背中を向けながら部屋に入って来た。


「これ、追加です。」


そういう彼の手には、少年の赤い瞳が見えるか見えないかの所まで積み上げられた大量の書類があった。



「無理。」

「無理とか言わないで下さい。仕事ッスよ」

「やだ。」

「ワガママは止めてくださ〜い」



ブスッと明らかに嫌そうなオーラを出す青年のデスクに、少年は書類を置く。










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