ブック3
□ダージリンの香りに誘われて
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ただ、ただ驚いた。
何て反応すれば、
何て答えれば良かったのか分からなくて
わたくしは
濃い碧の瞳を見つめることしか出来ずにいた…。
【ダージリンの香りに誘われて】
ザラ君が保健室を訪れてから、すでに半年が経った今だけれど
わたくしの身辺には
何の変化もなく
日々は流れていった。
…そう、変化などない。
相変わらず、この保健室には紅茶の匂いが漂い
わたくしの目の前には―…
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