ブック3

□僕等のお家 1
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キラ・ヤマト、ラクス・クライン、シン・アスカ、ステラ・ルーシェ
―――かつて敵同士だった四人が一緒に暮らし始めて、約半年…
穏やかな日々を四人は満喫していた




「私、海に行きたいですわ」


お茶を煎れながら、ラクスが呟いた


「…いつも行ってるよね?」


雑誌を読みながら、キラは答える
今、キラとラクスは、キラの部屋にいる


「見ているばかりではつまりませんわ…私、泳ぎたいんですの」


ティーセットを机に置いてベットの上にいるキラの隣に座る
キラは雑誌をたたんで、ラクスを見る


「ラクスって泳げるの?」


真剣に訊いてみる


「あらあら、私これでも泳ぎは得意なんですよ?」


少し拗ねた様に言葉を返す


「…………。」


キラは真剣そのもの…といったような顔で黙っている
ラクスはキラの顔を覗き込んでみる


「…キラ?」


その時キラは…


(ラクスと海で泳ぐ…泳ぐということは、水着になるって事だよね?)

「…いいかも…」

「―は?」


ぼそっと呟いたため、ラクスは聞き取れなかった
そして、首を傾げ再びキラの名を呼ぼうとした瞬間…

「いいと思うよ!!」

バッと立ち上がり、ラクスを見下ろして叫んだ
キラの態度に驚いたものの、海に行ける、ということで、直ぐに笑顔になり喜んだ

「ありがとうございます!キラっ」





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