ブック2

□疑惑のblood type
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「あらあら?」









涼やかな昼の礼拝堂。






神に祈りを捧げているのかと思いきや、
少女は真剣に読み入っていた雑誌から顔を上げた。








「まぁ、…そうでしたの」







そう呟くと、
パタンと雑誌を閉じて少女は腰を浮かす。






「確かめねば、なりませんわね。」







足取り軽く、
礼拝堂を出る少女。


















―礼拝堂を、一体何だと心得る?











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