ブック2

□ハロの奏でるラヴソング
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あの時泣いたのは
単純に悔しかったから。







君の大切なモノを
僕じゃない人が守れるなんて、絶対に嫌だったんだ。













「キラ!大変ですわ!」



「どうしたの?ラクス」



艦内の通路を歩いていると後ろから愛しい女性の声が聞こえて、
キラは微笑みながら振り向いた。




「ピンクちゃんが、体調を崩された様ですの!」




薄紅色の髪を揺らして、ラクスはキラの袖を掴んだ。
瞳には、涙をたくさん抱えて。




「ピンクちゃんを助けてください…!」


「うん、分かった。」



キラは、そっとラクスの肩に手を置くと
元来た通路を戻りラクスの部屋へと向かう。









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