ブック2
□君と花と僕がしたいこと
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「今の貴方に必要な力と思いましたので…」
やわらかい笑顔で
僕を真っ直ぐ見据える蒼い瞳。
「思いだけでも、力だけでもダメなのです…だから。
キラの願いに、行きたいと望む場所に、これは不要ですか?」
僕がすべき事が分かった。
僕にも出来ることがあった。
「…思いだけでも、力だけでも…」
ラクスの言葉は、僕の心に深く深く届いた。
「君は誰?」
「私はラクス・クラインですわ…キラ・ヤマト」
全てを包み込んで、ラクスは微笑む。
まぶしい、その笑顔に僕はどうしようもなく惹き込まれていく。
「…ありがとう」
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