ブック2
□素敵な夢を夢のまま終らせないで
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真っ暗な中で一人でぽつんと立っているキラ。
「キラ…」
呼ばれた気がして振り返るとそこにはラクスがいた。
「ラクス!」
「キラ」
名前を呼び合って微笑む。
キラはいつものようにラクスに触れようと手を伸ばしたが、その手はラクスにはねの蹴られた。
「ラ…クス?」
愛する人から拒絶され、キラは激しく動揺する。
「キラ…」
ラクスは物凄い冷めきった表情でキラを見ていた。
「あの、僕何かした?」
「しました。ものすごーく酷いことしました!」
―そんな覚えはないんだけどなぁ…
基本的にキラはラクスに優しく接している。
酷いことなんて…。
まぁ、夜にちょっと意地悪しちゃうくらいで…
「キラ、どうしてですか?」
「え、何が?」
ふと、ラクスの背後から微かに歌が聴こえた。
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