ブック2

□僕が君を必要なんだ
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  ―貴方は貴方


  ―私は私






世界に同じ人間なんていない







だから…


   ラクス・クライン






彼女も世界に
一人しかいない







そのはずなのに
何故だろうか




同じ名前
同じ容姿
同じ声






『ラクス・クライン』が
世界に二人







一人は


愛する者の傍にいることを願い、静かに暮らしていた






そして、もう一人は
大勢の人々に
『ラクス・クライン』と呼ばれて微笑んでいた








まるで

自分が世界に
ただ一人の
ラクス・クラインだと言うように…








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