ブック1
□粉雪
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「〜♪」
コトコト
コトコト
台所に鍋が躍る音と
綺麗なメロディが響く
「…お母さん、おはよぉ〜」
そこへピンク色のさらさらした髪と
大きくて丸い紫色の瞳の女の子が
まだ眠たそうにやって来た
「おはようございます…セラ」
セラの様子をみて
クスクスと笑うセラのお母さん…
ラクスはセラの髪を優しく撫でる
頭を撫でられたセラはとても嬉しそうに笑った
「お父さんも起きました…?」
「ううん〜まだ寝てるよ!」
「あらあら…相変わらずお寝坊さんですわね〜」
呆れたように
でも愛しそうにラクスは微笑む
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