ブック1

□粉雪
1ページ/9ページ



「〜♪」


コトコト

コトコト


台所に鍋が躍る音と
綺麗なメロディが響く


「…お母さん、おはよぉ〜」


そこへピンク色のさらさらした髪と
大きくて丸い紫色の瞳の女の子が
まだ眠たそうにやって来た


「おはようございます…セラ」


セラの様子をみて
クスクスと笑うセラのお母さん…
ラクスはセラの髪を優しく撫でる

頭を撫でられたセラはとても嬉しそうに笑った


「お父さんも起きました…?」

「ううん〜まだ寝てるよ!」

「あらあら…相変わらずお寝坊さんですわね〜」


呆れたように
でも愛しそうにラクスは微笑む







次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ